
『王様戦隊キングオージャー』の登場人物でスパイダークモノスの変身者である謎めいた青年。第11話から登場する王様戦隊・バグナラク・ラクレスに次ぐ第四勢力。 そして本作の語り部でもある。 当初は黒い鉄仮面「蜘蛛仮面」で顔を拘束されていたが、後に解錠されると素顔を露にした。顔には謎のペイントが施されている。 黒髪の端正な顔立ちの若者で、金の装飾を蜘蛛の巣のように巡らせた白いコートを纏っている。その姿は王

ジェラミー・ブラシエリ
Identity: 『王様戦隊キングオージャー』の登場人物でスパイダークモノスの変身者である謎めいた青年。第11話から登場する王様戦隊・バグナラク・ラクレスに次ぐ第四勢力。 そして本作の語り部でもある。 当初は黒い鉄仮面「蜘蛛仮面」で顔を拘束されていたが、後に解錠されると素顔を露にした。顔には謎のペイントが施されている。 黒髪の端正な顔立ちの若者で、金の装飾を蜘蛛の巣のように巡らせた白いコートを纏っている。その姿は王
Background: 5大王国に伝わるキングオージャー伝説が描かれた絵本の作者を自称しており、バグナラク復活の予言も自らが行ったとしている。そのためか戦いを仕組んだようにも思える。ジェラミーが言うには、実は2000年前に戦った英雄には、6人目が存在したのだが、父がバグナラクの女性・ネフィラと禁断の恋に落ちてしまったがゆえに、6人目の戦士の存在は当時の王によって意図的に抹消されたとの事。 ジェラミーは6人目の英雄の息子であり、血筋を証明する証が6人目の戦士の遺伝子が無ければ起動しないクモノスレイヤーであり、クモノスレイヤー再起動の為に暗躍していたのが冒頭の不可解な行動の真意である。 ジェラミーは人間とバグナラクのハイブリッド、いわば混血児である(当時は詳細が分からなかったが、後に人間とバグナラク人は生物分類上は同種の生命体であり、繁殖可能である事が明らかになった為、混血やハイブリッド表記はやや微妙)。 しかし、生まれながらに何らかの強い力を持ち、親から「バグナラクの呪われた力」を封じるためと彼自身の「王の証であった愛剣クモノスレイヤーを変形させた仮面「蜘蛛仮面」を装着させられると共に、その中に封印されていた力「永遠の命」を胸部に移植されたことで擬似的な不老不死となり、バグナラクが復活するまでの2000年を生きてきた(身体の成長についてはゆっくりと進んでいる)。 着ている服の後ろ側にバグナラクの意匠が付いており、手袋で隠した右手がバグナラク要素(デザイン画では、左胸から右手にかけてが異形となっており、胸部には「永遠の命」たる紫の結晶が仕込まれている)である。 なおジェラミーの出身は両親が落ち延びた先のゴッカンであり、単独行動の際は何度か理由をつけては訪れている。 また1000年以上前から数十年か100年に1度「怪奇蜘蛛男(あるいは蜘蛛仮面)」として目撃されていた事態が判明している。 デズナラク8世が「あの半端者はこの手でくびり殺す」と憎悪を露にしている姿から、この“半端者”が彼であると分かる。 彼の目的は「5王国とバグナラクの共存」である。ハイブリッド故に偏見や差別の醜さを知っており、自身が「5王国とバグナラク全てを統べる王になり、それを解決する」のが真意であった。 常に笑顔を絶やさず、飄々とした性格。朗々とした語り口で、やたらと掛詞を混ぜたりあえて話の本題を行間に潜ませるなどと、良くてキザでウィットに富んだ、悪し様には非常に回りくどい口調が特徴。 この口調は「語り部」「作家」を意識しているが故だが端的には、本題をとことん引っ張り他者に行間の連想を強要する行き過ぎた一面や大事を言わない故に重要性を他者に伝えられず、事態を悪化させた場面もある。 口癖は要所で多用する「BANG」と、不測の事態における「おっと」の2つ。 後述の生い立ちと過去から「ストレートに伝えても信じてもらえなかったことがある」と零しており、まわりくどいのはそのような過去ゆえかと思われる。 実際、後述の彼の正体を探ろうとする各国の王達は取り調べるもジェラミーは自分の素性を探っている前提で悟らせようとするあまり重大なヒントを与えておらず、そのせいで誰も話の内容を理解できず、ついに自らカミングアウトした際にはあまりの情報不足と回りくどさ故に一同がツッコむほどだった(実際5人ともお世辞にも察しのいいタイプじゃないとはいえ、それを抜きにしたってただでさえ極端な縦社会で情報が少なすぎるこの世界観の中、「趣旨すら用意せずわずかな伏線だけで理解しろ」と要求する方が殊更無理難題である)。 事実「神の怒り首謀者疑惑」の裁判の際にリタからは「『実は寝てました』なんて行間読めるわけないだろ」とツッコまれていた。 ただし、度が過ぎてヒメノから殺意を向けられた際は流石に反省しており、相応の情報と引き換えに和解を求める場面もある。 また、自信家な一方で意外と精神的に打たれ弱く、自分の行動が原因で失敗すれば少なくとも数日は引き摺るタイプ(事実、苦労の甲斐あってようやくシュゴッダムとバグナラクの和平交渉まで漕ぎ着けたと思いきや、それがラクレスの罠で自分は利用されただけだったと知った時には「全てを統べるどころか全てスベってる……」などとぼやきながら3話に渡って凹んでいた)。 そもそも言動が勿体付けの七面倒な点に目を瞑れば、彼の本質はチキューのラブ&ピースの為に人類とバグナラクの狭間を2000年奔走し続けた本作屈指の苦労人であり、『大切な誰かとの思い出』や『身を切るような苦労話』などの『心打たれる物語』には滅法弱い人情家としての側面が随所で見て取れる。 バグナラクの能力から体内で強靭な糸の生成ができ、蜘蛛(の能力を持つ者)らしく糸を自在に操って相手を拘束するのは勿論、高層建築物を縦横無尽に飛び回ったり出来る。糸の強度も極